こんばんは、〈アレ★Club〉です。
本記事のタイトルにもあります通り、当会の新刊『アレ』Vol.12の刊行を延期いたします。
当会の新刊『アレ』Vol.12は、11月20日(日)開催の「文学フリマ東京35」合わせでの刊行を当初予定していました。
しかし本日(2022年11月13日)現在、文フリ東京自体は予定通りに開催される見込みではあるものの、先日来、新型コロナウイルス感染症の感染者が再び増加傾向にあり、政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会の委員からは、すでに第8波に入りつつあるとの見解が示されています。
そのため、仮にこのまま文フリ東京が開催されたとしても、今後の推移次第で参加者が大幅に減少するか、最悪の場合、直前になってイベントそのものが中止となる可能性も現状否定できません。
加えて、来年10月1日から「インボイス制度」が新たに導入されますが、同制度の導入によって、私たちが刊行している評論系同人誌を含む全ての同人誌の制作に携わる人々が苦境に立たされ、同人文化、ひいては出版産業が衰退する恐れがあります。
現状、私たちを含めた同人誌を制作する同人サークルの多くは、委託販売を書店様にお願いしていますが、インボイス制度が導入された場合、同人誌の委託販売を引き受けてくださっている書店様、特に同人誌を専門に扱っておられる書店様においては、主な取引相手が同人サークル(=開業届の未提出者もしくは免税事業者)であるため、同制度の導入後は仕入税額控除が受けられず、多大な負担が発生することが予想されます。
そのため、同制度の導入後は同人サークルと書店様間の取引において、委託掛率が大幅に低下するか、最悪の場合、取引そのものが打ち切られる可能性があります。
同制度については当会でも現在、「インボイス(適格請求書)」を発行できる「適格請求書発行事業者」への登録、言い換えれば「法人化」も含めて対応を慎重に検討中ですが、関係各所へのヒアリングや法人化した際に生じる負担など、検討すべき事案が山積しているのが現状です。
よって以上のことから、当会の新刊『アレ』Vol.12につきましては、少なくとも現時点では刊行しても満足な頒布・委託販売を実施するのが難しいという理由で、文フリ東京合わせでの刊行を見送る、という結論に至りました。
開催直前の発表となってしまい大変申し訳ありませんが、当会の新刊を楽しみにしていてくださった皆様には、心よりお詫び申し上げますとともに、何卒ご寛恕賜れましたら幸いです。
なお、新刊『アレ』Vol.12の刊行日および詳細につきましては、正式に決定次第、改めて当サイトおよび当会のTwitterアカウントにてお知らせいたします。
また、今回の文フリ東京自体には当会もサークル参加し、最新号『アレ』Vol.11をはじめ既刊を可能な限り持参しますので、興味のある方は、当会のブース「S-25」まで是非遊びにいらしてください。
以上、〈アレ★Club〉からのお知らせでした。