【第3回】安丸良夫『出口なお:女性教祖と救済思想』について (日本人の「勤勉さ」と近世後期の新宗教)

前回:【第2回】小沢浩『生き神の思想史』について(日本人の「勤勉さ」と近世後期の新宗教) ◆前回の内容 前回、筆者は小沢浩『生き神の思想史』(岩波書店,2010)を参照して以下の二点を概観した。まず第一に、近世の民衆には […]

【第2回】小沢浩『生き神の思想史』について(日本人の「勤勉さ」と近世後期の新宗教)

前回:【第1回】近世後期の新宗教と民衆思想の概説(日本人の「勤勉さ」と近世後期の新宗教) ◆前回の内容と今回のテーマ 前回、筆者は安丸良夫『日本の近代化と民衆思想』(青木書店 1974年9月)を通し、江戸時代の勤勉革命を […]

【第1回】近世後期の新宗教と民衆思想の概説(日本人の「勤勉さ」と近世後期の新宗教)

◆はじめに:「勤勉」神話の起源を求めて 日本人は勤勉であるとしばしば言われる。日本人にとって馴染みのある「過労死」という単語が英語ではそのまま「karoshi」と翻訳される点や、サービス残業や長時間勤務といった労働問題が […]